FUN+WALK PROJECT

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2018.02.28

【歩いてでも行きたい「最寄り駅のない」お店vol.1】 最寄り駅から20分、「ティーサロン鎌倉山倶楽部」に“食通”が集まるワケ

知る人ぞ知る鎌倉山の名店『tea salon 鎌倉山倶楽部』は、『鎌倉山倶楽部』のカフェでもありパティスリーとして2015年春にオープン。一見、普通のティーサロンかと思いきや、ショーケースにはシェフ渾身の和菓子が並んでいたり、はたまた本格京風ランチが楽しめたりと、一度ファンを掴んだら飽きさせない店で有名です。

最寄り駅から徒歩20分。舌のこえた鎌倉マダムや食通は、どうしてこの店に足繁く通うのか。歩いてでも行きたいそのわけは。さっそく、潜入取材をしてきました。

 

 

駅から徒歩20分、その道中を「FUN+WALK」

降り立ったのは湘南モノレール「湘南 深沢駅」。とても静かな駅です。筆者が訪れたときはあまり人がいなかったので念のため調べてみると、1日の乗車人数は2,615人(降車客は含まず)。いわゆる駅員のいない無人駅。(参考までに、表参道駅の乗降員数は177,087人)ちなみに、この電車の最終駅は湘南江の島駅。大船から江ノ島までたった17分で行けるということで、観光客や地元の人たちの足として重宝されているようです。

 

いざ湘南深沢駅を出発します。
20分歩くと事前に聞いていたので、もちろん今日も筆者はスニーカーです。

 

駅から続く歩道は、人ひとり分通れるほどのやや狭めの道ですが、それでも人がいないので快適に歩けます。ちなみに訪れたのは、平日の日中。のどかです。

 

さきほど乗ってきたモノレールが頭上を通過。東京に暮らしていると、なかなかここまでの至近距離をモノレールが通過することはないので、とても新鮮。迫力があります。

 

その後の長い坂道はなかなかシビれるものの、いい運動であることには間違いなし。いい具合にお腹も空いてきました。

 

ついに到着。「ティーサロン 鎌倉山倶楽部」

駅を出発しておよそ20分。いつになったら到着するんだろう……なんて、ほんのり弱気になっていると少し開けた小さなバスターミナルに到着。その奥になにやら素敵な佇まいの隠れ家風一軒家が。

『tea salon鎌倉山倶楽部』、ついに到着です!

 

グリーンが生い茂るこぢんまりとした石畳のおしゃれなテラスに、赤いテントが目印。ゆったりとした時間が流れる隠れ家風サロンです。シェフをつとめる石田氏の和食料理人としての経験と、洋菓子職人としての熟練した技術を生かした渾身のパティスリーに、本格京ランチが大人気とのこと。さっそく実食です!

 

 

必ず食べたい!職人の丁寧な仕事が光る「本日のランチ」

本日のランチ(1200円)。
この日のランチは、信玄鶏の味噌漬け焼きに赤味噌の効いたお味噌汁、自家製の甘酢漬。まるですべてが懐石料理に出てくるような繊細な味付けに、丁寧な調理がほどこされた品々。

 

 

また別の日の「本日のランチ」は、ふんわり卵のそぼろ丼。こちらも、まさかティーサロンで出てくるランチとは思えないほどのクオリティーに、お菓子屋さんに来たことを忘れてしまいそう。優しくご飯を包み込むふんわり卵と、あんかけ風そぼろが食欲を掻き立て、お箸がどんどん進みます。

 

 

渾身のパティスリーは、そのどれもが繊細で上品

あまりに贅沢なランチで、お腹もいっぱいになってしまうと思いきや、ここのイチオシはもちろんその渾身のパティスリーたち。筆者おすすめの3品を紹介します。

 

「天美卵と恋姫のショートケーキ」

鳥取県の大自然のなかのストレスフリーな環境で、自然素材の飼料によって産まれた栄養満点の卵「天美卵」をたっぷり使った看板メニューのひとつ。ショートケーキの核を担うジェノワーズは、とろりと濃厚な天美卵の黄身から作られ、素材の味がじんわりと舌のうえに広がり、シンプルながらも味わい深い。また使用するイチゴは、一粒一粒を丁寧に摘み取った地元湘南でとれた「さちのか」を使用。高い糖度とバランスの良い酸味は、ショートケーキ全体のバランスを整え、全体の引き締め役になっています。

 

 

「鎌倉山ぷりん」

プリンの決め手は「卵」と「牛乳」。こちらのプリンは、天美卵、北海道産の生クリーム、低温殺菌牛乳等の厳選した素材をふんだんに使うなど、材料選定からこだわりを感じられます。あえてバニラエッセンスなど香料となるものは一切使わず、シンプルに素材の味わいを楽しみたい逸品。同店が通販をはじめた理由も、このプリンだけのためにわざわざ遠方から訪問するお客も多かったから、なのだとか。

 

 

「彩り和パルフェ」

京都から直送される400年を誇る老舗「麩嘉」三色の生麩に、濃厚な抹茶アイス、一番下には石田シェフの実家である教善寺の井戸水で作った寒天とお汁粉を忍ばせることによって、最後はすっきりと食べきることができるその構成は、日本料理で培った石田シェフならではのテクニック。お好みで、3日間じっくり炊き込んだ黒蜜をかけると、いっそうコクが増し、味の変化を楽しめます。

 

 

(おわりに)

仕上げには石田シェフの実家である本堂脇の汲水を使ってサイフォンで淹れるコーヒーで、満たされたお腹を落ち着かせるのがおすすめ。澄んだ汲水で入れるコーヒーは、まるで心とカラダを浄化してくれるかのような格別な時間を過ごせます。

 

観光客で賑わう鎌倉駅周辺とはまるで異空間とも言える『tea salon 鎌倉山倶楽部』。贅沢で穏やかな時間は、頑張って歩いたからこそ得られる最高のご褒美かもしれません。

 

ティーサロン 鎌倉山倶楽部
TEL: 0467-40-4790
住所:〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山3-16-20
アクセス:湘南モノレール「湘南深沢駅」徒歩20分
URL: http://www.kamakurayama-salon.jp/

 

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