FUN+WALK PROJECT

FUN+WALK PROJECT

FUN+WALKコラム歩く楽しさを伝えるコラム、続々更新中

2018.05.01

人気モデルと学ぶ歩き方教室〜美しく歩く編〜

人気モデルと学ぶ歩き方教室〜美しく歩く編〜

普段から何気なく行っている、歩くという行為。何も意識せずに歩いている人も多いのでは? せっかくおしゃれをしていても、歩き方次第で台無しになります。

今回は、FUN+WALK編集部がプロに聞く『調査隊シリーズ』の第2回。現役モデルで、数々のショーや広告に出演し、ウォーキングスタイリストとしても活躍するAIさんを講師にむかえ、タレント・中村優さんと美しい歩き方を教えてもらいました。

モデルのAIさん。ウォーキングスタイリストとしても活躍中。洗練されたウォーキングテクニックと、わかりやすい指導法に定評がある。

モデルのAIさん。ウォーキングスタイリストとしても活躍中。洗練されたウォーキングテクニックと、わかりやすい指導法に定評がある。

タレントの中村優さん。運動が好きで、多くのマラソン大会で完走しているスポーツ女子。

タレントの中村優さん。運動が好きで、多くのマラソン大会で完走しているスポーツ女子。

靴のかかとをチェック! 外側が減っている場合は、“外側重心”で歩いている可能性!

AIさん:美しく歩くために大切なのは、地面に着地するときに体の内側に重心をかけることです。普段から外側に重心を置く人は、靴のかかとの外側が減っているので、ご自身の靴を観察してみてください。

内側重心で歩くためには、足の母趾球(足の裏の親指の付け根にあるふくらみ)の下に力を入れて着地するように意識しましょう。このときに、かかとを上げ過ぎると靴裏が見えて美しくないので、上げすぎないように気をつけてください。母趾球の下を意識するだけで、背筋が伸びて、かなりきれいな歩き方になりますよ。

蹴り上げるときに、つま先を上げすぎないように気をつける

蹴り上げるときに、つま先を上げすぎないように気をつける

母趾球の下に力を入れながら地面に着地する

母趾球の下に力を入れながら地面に着地する

腸腰筋と膝裏を伸ばすことに集中する

AIさん:次に、一歩を踏み出したときに、反対の足の腸腰筋をぐっと伸ばします。踏み出したほうの足は、前進するときに膝の後ろを真っ直ぐ伸ばしてください。腸腰筋(腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称)を伸ばすよう意識することが難しい人は、腰から前に出す感じで歩いてみましょう。

また、母趾球の下を地面に着地させるときに、両足裏が1本の線上に真っ直ぐ着地できるとベストです。

後ろの足の腸腰筋と、膝裏を伸ばすように歩く

後ろの足の腸腰筋と、膝裏を伸ばすように歩く

このように膝を曲げて歩くと、だらしなく見える。この歩き方は、ヒールを履いた女性に多いそう。膝裏伸ばしに気を付けてみましょう!

このように膝を曲げて歩くと、だらしなく見える。この歩き方は、ヒールを履いた女性に多いそう。膝裏伸ばしに気を付けてみましょう!

腰から歩く、という感覚が分かりづらい人は、誰かに腰を押してもらうと分かりやすい

腰から歩く、という感覚が分かりづらい人は、誰かに腰を押してもらうと分かりやすい

中村優さん(以下優さん):前回の秋本さんのときにも腸腰筋というワードが出てきましたが、今回も腸腰筋がポイントなんですね!私は走ることが多いのですが、走りに大切なのも腸腰筋を伸ばすことなので、歩きと走りで理論が繋がっていることにびっくりしています。

AIさんに教えてもらったように腰から歩こうとすると、お尻が出てしまう気がします。これはどうしたら良いですか?

AIさん:恥骨(おへその10センチ下)をグッと前に出すとお尻が締まります。恥骨が前から引っ張られているような感覚で歩いてみましょう。

お尻が後ろに出ないように、おへその10センチ下を、前から引っ張られている感覚で押し出すように歩くといい

お尻が後ろに出ないように、おへその10センチ下を、前から引っ張られている感覚で押し出すように歩くといい

普段から反り腰になっていないか確認して!

優さん:おへその10センチ下を意識して歩くと、必要以上に腰が反ってしまいます。反り腰は良くないですよね。

AIさん:反り腰をなおすには、壁に背中が当たるまで腹筋を意識して後ろに引っ込める運動を繰り返すといいですよ。腹筋をつけると、背筋が伸びてきれいな歩きにつながります。

モデルは反り腰の人が多くて、実は私も反り腰なんです。自分が反り腰かどうかは、壁に、頭・肩・お尻・かかとを付けた状態で、腰の後ろに手を入れてみます。腕までスッと入ったら反り腰の傾向があります。

壁と背中の間に、腕がすっぽり入ってしまうと反り腰傾向にある

壁と背中の間に、腕がすっぽり入ってしまうと反り腰傾向にある

腹筋を意識して、壁に背中を近づけるようにして反り腰をなおしていくといい

腹筋を意識して、壁に背中を近づけるようにして反り腰をなおしていくといい

荷物を持たずに歩く時間をつくる

AIさん:普段からウォーキングレッスンをしていて感じるのが、腕振りができない人が多いことです。バッグを持って歩くことが多いと、腕を振る習慣がなくなるのかもしれません。

美しい歩き方に腕振りは重要です。かかとが地面に着地したときに、腕の振りが最も大きくなるように意識してください。大切なのは、後ろに大きく振って、その余力で前に振るようにすること、腕の付け根から、後ろに大きく振ることが大切です。

かかとが着地したときに、後ろに大きく腕を振る

かかとが着地したときに、後ろに大きく腕を振る

最近、このように腕を横に振る癖が付いている人が多いそう。歩くバランスが崩れるので、しっかり後ろに振るようにする

最近、このように腕を横に振る癖が付いている人が多いそう。歩くバランスが崩れるので、しっかり後ろに振るようにする

優さん:手は握ったほうが良いのですか? 走るときは、軽く握ると良いといわれています。

AIさん:ぎゅっと握る必要はありません。手は伸ばして、中指に少し力を入れるようにすると指先まできれいに見えます。中指を真っ直ぐにピンと伸ばす感覚で歩いてみてください。

バッグは、服装によって変えるので指定するのは難しいですが、リュックサックだと両方のバランスがいいし、両手が空くので歩きやすいです。ちょっとコンビニまでとか、おつかい程度のお出かけなら、私はポケットに小銭だけ入れて、バッグを持たずに腕振りをしながら歩くことを意識しています。

中指に力を入れるようにして腕振りをすると、指先まできれいに歩ける

中指に力を入れるようにして腕振りをすると、指先まできれいに歩ける

健康的に、大股で歩くことを意識する

AIさん:腸腰筋を伸ばすことと腕振りを意識すると、自然に大股になると思います。また、内側重心に気をつけると、姿勢が良くなります。

小股で歩くと、人として小さく見えますから(笑)、気になる人は、階段を一段飛ばしに上がるようにして、腸腰筋を伸ばす訓練をするといいです。健康的できれいに見えるのは、大股で、背筋を伸ばし、腕をしっかり振る歩き方です。

AIさん:最後に一つ、顎が上がりすぎないように気をつけてください。顎が上がっていると、目が小さく見え、顎のラインが気になってしまう。顎を少し引くようにして歩くと、顔の輪郭がシャープな小顔に見えます。

美しく歩くためのウォーキングレッスンを受けたのは、今回が初めてという優さん。最後に感想を聞きました。

「美しく見えるという観点で歩き方を意識したことがなかったので、今回のレッスンを受けられて良かったです!AIさんのレクチャーを受けて、私の歩きは歩幅が狭いと感じたので、これからもう少し大股で歩いてみようと思っています。

腕振りとか腸腰筋を意識することとか、自分がランニングで気をつけていることと通じるものがあって、走りの原理は歩きにも応用できるんだなと感じています。歩きの癖はすぐにはなおらないので、これからAIさんに習ったことを意識してやってみます!」

顎を引いて、歩いているときに、おでこと頬骨のあたりに風が当たる感覚になるといい

顎を引いて、歩いているときに、おでこと頬骨のあたりに風が当たる感覚になるといい

「街で観察していると、せっかくおしゃれをしているのに、歩き方が残念な人がたくさんいます。その洋服をチョイスするなら、きれいに歩いて! って心の中で叫んでいます(笑)。スニーカーやフラットシューズは楽なので、足を引きずるように歩いてしまう人も多いんです。楽な服装のときほど、美しい歩き方を意識してほしいですね。

歩き方を少し練習するだけで見た目が変わるし、全身運動なので血の巡りが良くなります。歩くこと自体が、運動にもなるので、常にきれいに歩くという心がけをしておくと、体にも良いことだらけだと思います」とAIさん。

今回、AIさんから教えてもらったことを全て実践するには、訓練が必要です。腸腰筋を伸ばすことを意識すると外側重心になったり、膝裏を伸ばすことを意識するとお尻が出てしまったりと、なかなか難しいもの。普段の生活の中で、美しい歩き方を少しずつ意識してみてください。

■AI

モデル歴20年。日本人離れした端正な顔立ちを生かし、ハイブランドのショーを始め、主要ファッションショー、多数ファッション誌から広告まで幅広く活躍。2008年より本格的にウォーキングスタイリストとして活動を開始。以来、次世代モデルを多く輩出している。

良いところを徹底的に伸ばす指導は、モデル事務所からも定評があり、多くのモデルたちから支持を得ている。

TVなどへのメディア出演、大手モデル事務所、プロダクション数社へのモデリングトレーナー、撮影現場指導、コレクションウォーキング指導。イベントや専門学校でのウォーキング指導。大学での講演等で活動の場を広げる。

 

■中村優

1987年生まれ、奈良県奈良市出身。ミスマガジン2005審査員特別賞を受賞しタレントデビュー。2006年から『王様のブランチ』の「ブランチリポーター」をつとめるなどタレント業を行う。フルマラソン出場22回、60km×2回、82km、100km×2回、全て完走。「笑顔で楽しく走る!無理をしない!」がモットー。